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~OBLIVION O' BLOG~オブリビオンのブログ

スカイリムとオブリビオンのMOD紹介とか。ネタバレ、ちょっとエロい表現ありますので、ご注意ください!

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第3話「トーキング・スォード」

2008082208t.jpg

「きゃっ!」
1mはあるだろう。その巨大ネズミは目もくれず亜矢の裸身に飛び掛ってきた。
柔らかそうな肉が目の前にあるのだ。彼らにしてみれば、久々のご馳走というところだろう。
亜矢は恐怖し、逃げ回った。

2008082302t.jpg

滑稽なことに、逃げた先は崩れた石壁の奥だった。つまり、彼ら巨大ネズミの巣に逃げ込んでしまったのだ。
そこにいた数匹の巨大ネズミが亜矢に気づき、その体を食らおうと飛び掛ってくる。
「やっ、やだっ!・・・こないで!」
亜矢は必死に逃げ回る。
が、何かにつまづき壁際へ倒れこんでしまった。

2008082303t.jpg

「ああっ!」
このままではネズミに食われる、そう思った時、手元に何か固いものがあるのが目に留まった。
亜矢は無我夢中でその鈍く光る金属体を握り締めた。

「よう」
この差し迫った時には酷く不釣合いな、慣れなれしい声が聞こえた。

2008082307t.jpg

「やっとオサラバできるよ!オレの名はLilarcor」
「なっなに?!」
「コロシが好きなごく普通の剣だ。よろしく」
亜矢は驚愕する。剣がしゃべり出したのだ。
「何だ、囲まれてるじゃないか」
コクコクと亜矢は泣き出しそうな顔をうなずかせる。
「ほら、オレを振りかぶってみなよ」
亜矢は言われるままにネズミに向かってその剣を振った。

2008082304t.jpg

ガッと鈍い音を立て、剣にあたったネズミがあっけなく吹き飛ぶ。
「え?ええ?!」
「楽勝楽勝」

2008082305.jpg 2008082306.jpg

返す刀で残りのネズミも薙ぎ払ってしまった。
「な、何なの、これ?」
運動は得意な方ではない亜矢は、軽々と重そうな剣を振り回したことに驚く。
「何って、オレのお陰に決まってるだろ?って・・・おいおい」
亜矢はネズミの餌にならずに済んだことでは気を抜かして、座り込んでしまった。

2008082308t.jpg

「大丈夫か?」
「全然大丈夫じゃないよ」
亜矢は泣き出していた。
「おいおい泣くやつがあるかよ」
「だって・・・」
「なんだか知らねぇけど、前の持ち主みたいにならずに済んで良かったじゃねぇか」
「前の持ち主?」

2008082310t.jpg

「お前の隣にある、骸骨だよ」
「ひっ!」
亜矢はまた泣き出してしまった。
「・・・ああぁ、本気で泣かせちまったか。オレって罪な剣だよなぁ」

~続く~

<<第2話 第4話>>

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使用Mod

Lilarcor
http://www.tesnexus.com/downloads/file.php?id=3460
Uploader:MaXiMiUS

日本語パッチ(Lilarcor Ver.1.4 JPver)
http://www.4shared.com/dir/4060212/93837f33/Re-Upload_JPfiles.html

しゃべる剣「Lilarcor」です。主人公の亜矢は日本の学園の女の子という設定なので(止めときゃ良いのにw)、道案内役をさせる為にこのModを入れてみました。
しゃべるといっても勝手に適当なメッセージが出るだけなんですが、まぁ、面白いので、お試しください。音声もあるようなのですが、めったに声つきでしゃべりません。

本来だと、ここ

2008082311.jpg

の洞窟にあるのですが、この話の都合上、CSを使って最初の洞窟に配置しています。
もっとも、このMod、V1dot4を入れないと、「Weynon Priory」のチャペルの裏にいるスケルトンが持っています。
それから、どうやらテクスチャーとメッシュの指定が間違っている様なので、CSでもって直さないといけません。今回ついでに「BlackLuster Claymore」のテクスチャーとメッシュに変更してあります。元のLilarcorの造型がお世辞にもカッコいいと言えないので(;´∀`)
  1. 2008/08/24(日) 14:22:52|
  2. TES Sumner's Tales
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第2話「暗殺者」

2008082201.jpg

「暗殺者が息子達を襲撃した。次は私の番だ」
皇帝と名乗った男は沈痛な面持ちで語る。
亜矢は混乱していた。
「あの・・・何が起きているのですか?・・・私はなぜここにいるの?」
皇帝は沈黙し、絞りだすように答える。
「恐らく神が我々を出会わせる為にお前をここに導いたのだろう」
皇帝はじっと亜矢の目を見つめ、その奥にある何かを見つけようとしていた。
「陛下、こちらです」
皇帝に付き従う兵士が壁の一部に触れる。すると石牢の壁が大きな音を立て動き出した。

2008082203t.jpg

土埃とともに姿を現したのは隠し通路だった。
兵士達は皇帝を守りながら中へと入っていく。
ひとりの兵士が亜矢を一瞥し、
「運がよかったな。我々の邪魔だけはするなよ」
と言い、石壁に開いた大穴をくぐった。
亜矢はためらったが、しかし、暗殺者が後を追っているという。
ここにいるよりは、と意を決して通路へ出た。

2008082204t.jpg

通路は迷宮のようだった。暗く、湿気に淀んだそこは、石のアーチが連なっていた。
「怪しい動きはするな。私が貴様を見張っているぞ」
後からついてきた亜矢を見て、先ほどの兵士が睨む。
亜矢はビクリと細い肩を震わせた。

その時、突然目の前にいくつもの人影が現れた。
「皇帝を守れ!」
兵士達は人影に向かって剣を抜き放つ。
剣戟が始まった。
これが皇帝の言っていた暗殺者なのだろう。赤いフードを被り黒い鎧を身にまとった彼らは、声もたてず皇帝へと突き進む。
それを兵士達が阻み、剣が鋭い音をたて火花を散らしてぶつかり合う。
亜矢は思わず両手で顔を覆い、後ずさりしようとするが足元が震え、数歩もあるけなかった。

2008082205t.jpg

数分後、戦いは兵士達の勝利に終わった。しかし、数体の暗殺者の死体に混じって、女の兵士の死体が横たわっていた。
「残念ながら彼女は死にました」
兵士のひとりが皇帝へ告げる。
「しかし私達は行かなくては」

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剣で体を裂かれ血の海に横たわる無残な死体の前で、亜矢は声を失なった。
「囚人、ここにいろ。我らの後についてくるな」
「え?」
振り返ると皇帝と兵士達は奥の部屋に消えようとしていた。
「ま・・・待って!」
慌てて扉へ駆け寄るが、中から鍵をかけられたようだ。
「そんな・・・」
呆然としたその時、大きな音を立て、後ろの石壁が崩れた。
そして中から飛び出してきたのは、巨大なネズミだった。

~続く~

<<第1話 第3話>>
  1. 2008/08/22(金) 23:03:49|
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第1話「牢獄」

2008081801.jpg


赤錆びた鉄格子の奥・・・誰のものとも知れぬ骨が転がり、血と体液の饐えついた臭いが漂う石牢の中、少女が幽かにもれる月明かりに白い裸身をさらしていた。

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「ん・・・ここは・・・」
記憶が濃い霧がかかったように混濁していた。頭の奥が重く、ズキズキと痛む。
「わたし・・・私は・・・」
朦朧とした意識の中、体中に鈍い痛みを感じた。
少女はようやく思い出す。自分の名前が亜矢だということを、そして、いつの間にか別の世界に紛れ込んでいたことを。

2008081805.jpg 2008081806.jpg 2008081807.jpg

「・・・そうだ私・・・」
意識を失う前、酷い拷問を受けたことを思い出した。
男たちは古代ローマの様な鎧を着て、ここは帝都だと言っていた。そしてお前はスパイだと言っていた。
亜矢は、ただ、お家に帰してと繰り返し泣き叫ぶことしかできなかった。・・・

声が聞こえる。
向かいの牢獄からだ。その罵声は拷問がこれからも続くことを喚いていた。亜矢は耳を塞いだ。
また涙がにじんできたとき、足音が聞こえてきた。大勢いるようだ。亜矢は怯え、身を硬くした。

2008081808.jpg

「この囚人は何をしているのだ?この檻は立ち入り禁止のはずだが」
「見張りの手違いかと、私は・・・」
「気にするな。その扉を開けなさい」
「囚人、窓まで下がれ。大人しくしていれば怪我をせずにすむ」
また酷い目に合わされる、亜矢は体を震わせ、弱弱しく首をふった。
しかし、

2008081811t.jpg

「後ろに下がれ囚人よ!」
男は繰り返し叫び、ついには業を煮やし鉄格子を開けた。
亜矢は飛び起き、壁際に慌てて逃げた。

2008081809.jpg

「お前・・・見たことがある」

2008081810.jpg

「お前には夢の中で会ったことがある・・・」
そう言った男は、自分は皇帝だと名乗った。

~続く~

第2話>>

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使用Mod

REL - SickleYield's Ankle/Neck/Tail Irons
http://canadianice.ufrealms.net/forum2/index.php?topic=6132.0
Author:SickleYield

手枷・首枷・足枷・尻尾枷(w)を追加します。サンプル↓

2008081812.jpg 2008081813.jpg
2008081814.jpg 2008081815.jpg

・・・何のサンプルだかw

ここにあります。
2008081816.jpg
  1. 2008/08/22(金) 22:27:55|
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