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赤錆びた鉄格子の奥・・・誰のものとも知れぬ骨が転がり、血と体液の饐えついた臭いが漂う石牢の中、少女が幽かにもれる月明かりに白い裸身をさらしていた。
「ん・・・ここは・・・」
記憶が濃い霧がかかったように混濁していた。頭の奥が重く、ズキズキと痛む。
「わたし・・・私は・・・」
朦朧とした意識の中、体中に鈍い痛みを感じた。
少女はようやく思い出す。自分の名前が亜矢だということを、そして、いつの間にか別の世界に紛れ込んでいたことを。
「・・・そうだ私・・・」
意識を失う前、酷い拷問を受けたことを思い出した。
男たちは古代ローマの様な鎧を着て、ここは帝都だと言っていた。そしてお前はスパイだと言っていた。
亜矢は、ただ、お家に帰してと繰り返し泣き叫ぶことしかできなかった。・・・
声が聞こえる。
向かいの牢獄からだ。その罵声は拷問がこれからも続くことを喚いていた。亜矢は耳を塞いだ。
また涙がにじんできたとき、足音が聞こえてきた。大勢いるようだ。亜矢は怯え、身を硬くした。
「この囚人は何をしているのだ?この檻は立ち入り禁止のはずだが」
「見張りの手違いかと、私は・・・」
「気にするな。その扉を開けなさい」
「囚人、窓まで下がれ。大人しくしていれば怪我をせずにすむ」
また酷い目に合わされる、亜矢は体を震わせ、弱弱しく首をふった。
しかし、
「後ろに下がれ囚人よ!」
男は繰り返し叫び、ついには業を煮やし鉄格子を開けた。
亜矢は飛び起き、壁際に慌てて逃げた。
「お前・・・見たことがある」
「お前には夢の中で会ったことがある・・・」
そう言った男は、自分は皇帝だと名乗った。
~続く~
第2話>>---------------------------------------------------
使用Mod
◆
REL - SickleYield's Ankle/Neck/Tail Ironshttp://canadianice.ufrealms.net/forum2/index.php?topic=6132.0
Author:SickleYield
手枷・首枷・足枷・尻尾枷(w)を追加します。サンプル↓
・・・何のサンプルだかw
ここにあります。
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- 2008/08/22(金) 22:27:55|
- TES Sumner's Tales
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