「はぁ・・・はぁ・・・はぁ・・・」
薄暗い洞窟の中、亜矢は荒い息を吐きながら肩を震わせる。
銀色の剣を片手に持った少女の周囲には、幾つものゴブリン鬼や大きなネズミの死体が転がっていた。

「よしよし!いい感じだぞ、亜矢。この感じで殺しまくれ!」
銀色の剣、Lilarcorはさも愉快そうに叫んだ。

汗で額にまとわりついた髪をかき上げながら、亜矢は眉をひそめる。
「あのねぇ、そんなにうれしそうに言わないでよ。生き物殺すのは気が咎めるんだから」
「クククッ、次は何だ?トロールか?ミノタウロスか?何でもオレが切りまくってやるぜ!」
「・・・全然聞いてないし・・・」
亜矢は目を伏せて死体から離れた。
暫く洞窟を進むと人の声が聞こえてきた。

壁が崩れ、そこから石造りの建物が見える。牢屋から隠し扉でつながっていた石のアーチの地下迷宮のようだ。声はそこから聞こえてくる。

「助け?暗殺者どもがこんなにも多く入り込んでいるのに、助けがくると思うか?我々が皇帝をお守りするのだ」
牢から脱出した皇帝と兵士たちのようだ。亜矢はその声を聞いて、迷子が母親を見つけたように顔を輝かせて走りだした。

「待って!お願い、私も連れて行って!」
声のする方へ走りよりながら、亜矢は叫んだ。
だが、待っていたのは、もちろん暖かい言葉などではなかった。

「畜生、またあの囚人だ!殺せ!暗殺者の仲間かも知れんぞ」
皇帝を守る兵士の一人が叫んだ。
その叫びに亜矢はビクリと足を止め、体を凍らせる。

「いいや、この者は一味ではない」
皇帝が片手を挙げ、兵士達を制する。

「彼女は我々を助けてくれるのだ。いや、助けねばならないのだ」
皇帝の声色は何かを確信しているような、力強いものだった。
「側に来い。大声で話してはまずい」
亜矢は、その言葉に一瞬躊躇する。そして深いため息をつき、静かに皇帝の側へと近づいた。

「彼らには私がそなたを信じる理由が分からないだろう。そなたを初めてみたのだから」
近づいた亜矢に皇帝は密やかに話しかける。
「何と説明すれば良いのか・・・」
年老い、無数の皺が深く刻まれた顔を曇らせ、皇帝は言葉を探す。

そして真っすぐに少女を見つめ、
「よく聞くのだ」
と低い声で、だが強い口調で語りだした。
「Nineを知っているか?Nineはいかにして、その見えざる御手で我らを導いているのだろうか?」
この世界の住人ではない亜矢には全く知りえないことだったが、じっと老皇帝の次の言葉を待った。
「私は生涯、Nineにお仕えしてきた。そして天の運行から自分の進むべき道を決めてきた。天空には無数の光が瞬き、その一つ一つが炎であり、その全てが啓示なのだ」
そういうと、皇帝は目を閉じた。想い描いているのは何であろうか。
「星々は我が終焉を告げていた。私の死は必然であり、間もなく訪れるであろう」
皇帝は一瞬、悲痛な表情を隠しきれなかったが、再び目を見開き、亜矢を射すような視線で捉えた。

「だが、そなたの顔には太陽の輝きが見える。Akatoshの栄光の光が、迫り来る闇を振り払ってくださるかもしれない」
老皇帝は、少女に希望を見出していたのだ。
とても大きな運命の星が自分に降り注ぐのを感じ、亜矢は体の奥から何か不思議な力が湧くのを覚えるのだった。
~続く~
<<第5話 第7話>>
- 2009/03/21(土) 00:04:50|
- TES Sumner's Tales
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今回は、「corean」の声を、ロリでエロな感じwの「Ainmhi」の声に差し替えたいと思います。(*´Д`)ハァハァ
いくつか方法がありますが、まずは簡単なやり方から。(・∀・)ノ
「corean」は「Redguard」の声を参照しています。なので、「Redguard」の声を「Ainmhi」にそっくり変えてしまえばOKなわけです。
以前、メッシュとテクスチャについて書きましたが、声も同じように、バニラ(初期状態)の場合は「bsa」というファイルに圧縮されてあります。

これが初期状態の「Data」フォルダ内のファイル構成ですが、「Oblivion - Voices1.bsa」「Oblivion - Voices2.bsa」というのが声のファイルになります。「BSA Unpacker」などでこの「bsa」ファイルを開いてみると、「\Data\Sound\Voice\Oblivion.esm」というパスの中に各種族の声が入っていることがわかります。
「Redguard」だと、「\Data\Sound\Voice\Oblivion.esm\Redguard」ですね。なので、差し替える場合はそのパスと同じところにファイルを置いてあげれば良いわけです。(bsaで圧縮されているものよりも、実際にそのパスにあるファイルが優先されるようなのです)
「Beautiful People 2ch Edition 1.8.0 Fixed」をModとしてインストールすると、「\Data\Sound\Voice\Oblivion.esm\Ainmhi」のパスに声のデータが加えられています。その「Ainmhi」と同じ階層に「Redguard」というフォルダを作成します。

こんな感じ。
で、「Ainmhi」のフォルダを開くと「F」と「M」というフォルダがあります。「F」が女性、「M」が男性の声になります。男の方は、まぁ、どうでもいいのでw、「F」のフォルダをコピー。そして、作成した「Redguard」のフォルダの中にペーストします。

これでOK。簡単ですよねw
バニラの種族であれば、この方法で差し替えが可能です。「\Data\Sound\Voice\Oblivion.esm\nord\f」とか、「\Data\Sound\Voice\Oblivion.esm\imperial\f」とかになります。
ただし、この方法では、すべての「Redguard」が「Ainmhi」の声で戦闘します。おばさんの黒人のバンディットが「Ainmhi」の声で襲いかかってくるので、ちと萎えます。(´・ω・`)ショボーン
また、「BP2ch」で追加される「Ainmhi」の声は、戦闘時の声(「はっ!」とか「くぅ;」とかの攻撃したときや被ダメージのときの声)のみになります。
別の方法は、「CS」を使って声の指定を直接「Ainmhi」に変えてしまうやり方です。
この方法なら、「corean」が「Ainmhi」になるので、バンディットがロリ声で襲ってくることもありませんw
CS(Construction Set)を使ってModを改変した場合、場合によってはゲームそのものが不安定になったり、立ち上がらなくなります。あくまでも自己責任で改変を行ってください!CSを立ち上げ、「Beautiful People 2ch-Ed.esm」と「IDKRRR_C_race_closed_mouth_version.esp」にチェックを入れ、「IDKRRR_C_race_closed_mouth_version.esp」のステイタスを「Active File」に変え、「OK」を押下します。
ちなみに、「.esm」ファイルはマスターファイルになり、CSで改変しても「.esm」ファイルには保存されません。「.esm」ファイルのみをCSで読み込み、改変した場合、保存の際に「.esp」ファイルを名前をつけて保存するかたちになります。「.esp」ファイルは「.esm」ファイルの差分、ということなのです。
「BP2ch」の「.esm」ファイルと「corean」の「.esp」ファイルを読み込んで改変を行った場合、「BP2ch」がマスターファイル、「corean」が差分のファイルになり、「corean」の「.esp」ファイルに保存されるかたちになります。
※この為、次回から「IDKRRR_C_race_closed_mouth_version.esp」は「Beautiful People 2ch-Ed.esm」がないと立ち上がらなくなります。再インストール時などは気をつけましょ~。

メニューから「Character」→「Race」を選んでダイアログを出して、「ctype4」を選択すると、こんな感じになります。赤丸のところが女性の声の指定です。ここをプルダウンすると

「Ainmhi」があるので、それを選択し、セーブします。差し替えはこれで完了です。
ついでなので、普通のセリフの声を追加するModがあるので、それを入れてみます。
GAGAGAにアップされていて、再配布OKとのことですので、うちのHPの空きにも置いてみました。
【追加種族】【音声】Ainmhiフルボイス化 1.0.omodhttp://red.zero.jp/sumner/ob/dl/Ainmhi_voice.rar
バニラの声を周波数いじったもののようです。イメージに合わなければOMOD化されていますので、アンインストールも楽です。(たまにCTDするようです^^;)
※これを使用しても、MPCなどのModで追加されたセリフはしゃべりませんw バニラのセリフのみです。
もう一つ、声差し替えの方法を。
バニラの種族の場合、その種族のすべてのNPCも変わってしまいますので、プレイヤーキャラのみの種族を作ってあげれば、プレイヤーキャラの声だけ変えることができます。
CSを立ち上げ、「Oblivion.esm」にチェックを入れ読み込みます。メニューから「Character」→「Race」を選んでダイアログを出して自キャラの種族のところで右クリックします。例えば「Breton」を複製してみます。

SSの様に「Duplicate」というメニューがでるのでそれを選択すると、

「BretonCOPY0000」という種族ができました。これを一旦保存します。
保存しようとすると、

このように名前を付けて保存するダイアログがでます。差分を「.esp」ファイルで保存するわけですね。ここでは「BretonCopy」という名前で「.esp」ファイルを保存してみます。
一旦CSを閉じ再度立ち上げます。
今度は「Beautiful People 2ch-Ed.esm」と作成した「BretonCopy.esp」にチェックを入れ、「BretonCopy.esp」のステイタスを「Active File」に変え、「OK」を押下します。
あとは「Corean」のときと同じです。変更し保存したら、「Oblivion Mod Manager」で「BretonCopy.esp」を使用できるようにし、オブを立ち上げます。
で、自キャラのゲームを始めます。このとき、最初から始めるのであれば改変した種族を選択すればOK。もし途中からであれば、コンソールから「showrecemenu」コマンドで種族を変更してあげましょう。
※「showrecemenu」コマンドは注意点がありますので、必ず
Wikiを読んでください!
※新しく種族を作成しましたが、ただコピーしただけなので、ゲーム中の表示は元の種族のままのはずです。
この新種族を作成する方法であれば、自キャラだけ体型の比率をいじったり、テクスチャの差し替えをすることも可能です。良かったらお試しあれ~。(*^・ェ・)ノ
- 2009/03/16(月) 00:42:32|
- Oblivion: Mod導入
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前回の続きです。また大分間があいてしまいましたが・・・
早速肌の指定を差し替えてみます。CSを開いて、「IDKRRR_C_race_closed_mouth_version.esp」を読み込み、メニューから「Character」⇒「Race」を選んでダイアログを出します。そして、「Corean Female type 4」選び、「Body Data」のタブを選択。

緑の丸のところです。「Hand」のボタンをクリックすると、ddsファイルを開くダイアログがでます。

前回「Textures\characters\corean\female」のパスに「handfemale.dds」を保存してありますので、それを選択します。

こんな感じです。ここでキャンセルをしてしまうと、

「Add Image File」となって、指定が消えてしまいますので注意が必要です。
(最初の頃、良く分からずにやってしまって、慌てて保存せずに閉じた覚えが・・・例えば、バニラ(初期状態のオブのこと)のテクスチャを指定しようとした場合、「Oblivion - Textures - Compressed.bsa」に圧縮されているのでフォルダを開いて指定してあげることができません。バニラの種族や武器、装備などのテクスチャやメッシュを差し替える場合は、「BSA_unpacker」などで抜き出してあげる必要があります)
「Hand」と「Foot」のテクスチャを差し替えるとこんな感じになります。

ボタンの部分が小さくてパスが全部表示されてないのでわかりにくいですが。(;^_^A
前回準備した、
「\Data\Textures\characters\corean\female\handfemale.dds」
「\Data\Textures\characters\corean\female\FootFemale.dds」
に差し替えました。

左が使用前、右が使用後ですw
使用前はインペリアルの肌を参照していたので、おそらく加齢テクスチャのせいで若干肌が濁ってます。差し替えたあとの方はそれがありませんので、より奇麗というか、「High Rez Skin」のテクスチャがそのまま表示されているのではないかと。(・∀・)ノ
次回は声を変えてみたいと思います。では~^^ノシ
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2010/8/8追記
顔のテクスチャについて記載をしていませんでしたので、追記です。
デフォルトの「corean」の顔テクスチャは、フォルダを開いていくと、「\textures\characters\corean\head」の中に色々あることが分かります。

このSSの通り、かなりの数のテクスチャがあるのですが、それぞれ意味があります。
説明すると、
「CoreanFace1.dds」一番上のこのddsファイルがメインのテクスチャになります。
「CoreanFace1_n.dds」このddsファイルは「CoreanFace1.dds」のノーマルマップになります。
※テクスチャの.ddsファイルは_n.ddsというノーマルマップと必ず対になって存在します。ノーマルマップについては、詳しいことは私もよく分かりませんが、オブリビオンのテクスチャとしては、質感などを表現するのに使われています。(これの作りこみが甘いと、のっぺりしたものになってしまうようです)
「CoreanFace1f10.dds」~「CoreanFace1f60.dds」
「f」は「female」の「f」で女性、後ろの数字は10代~60代の年齢を表します。つまり、女性キャラのキャラメイクの時の年齢に合わせて、これらのテクスチャが適用されるようになります。いわゆる加齢テクスチャですね。
「CoreanFace1m10.dds」~「CoreanFace1m60.dds」
「m」は「male」で、男性。数字は同様に年齢です。また、「CoreanFace1m60_n.dds」等の「_n.dds」はそれぞれのノーマルマップになります。
※これらのファイル名の法則は、すべての種族の顔テクスチャに当てはまります。
インペリアル種族であれば、「headhuman.dds」「headhuman_n.dds」「headhumanf10.dds」等ですね。
「High Rez Skin Textures for HGEC」に対応している顔テクスチャ「Face Textures for High Rez Skin Textures」をコリアンの顔テクスチャに適用したい場合、付属のインストーラは対応していません。(「Face Textures」については、MOD導入
「エロリビオンをはじめてみる その3」を読んでみてください)
なので、手動でテクスチャを差し替えます。
差し替えるのは、「CoreanFace1.dds」と「CoreanFace1_n.dds」だけで良いかと。
体の方に「Imperial」を使っていますので、「Face Textures for High Rez Skin Textures」も「Imperial」を使用します。
「Face Textures for High Rez Skin Textures」をDLし解凍すると、「\Textures\Imperial」に「HeadHuman.dds」「HeadHuman_n.dds」があるので、これらをそれぞれ、
「HeadHuman.dds」⇒「CoreanFace1.dds」
「HeadHuman_n.dds」⇒「CoreanFace1_n.dds」
にリネームし、、「\textures\characters\corean\head」へコピーします。(上書きになるので、元のファイルはバックアップしておいた方がよいかと。もちろん、「HeadHuman.dds」「HeadHuman_n.dds」も原版は残しておいてください)
亜矢の顔テクスチャの変更でやっていることは、これだけです。
・・・ね、簡単でしょ?(ボブ風にw)
- 2009/03/10(火) 20:41:15|
- Oblivion: Mod導入
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